British skateboarding.
- U S
- 12 分前
- 読了時間: 4分

この写真を初めて見た時の衝撃は今でも忘れない。
一言でいうと強烈なカルチャーギャップの銃が脳天を突き刺さる感覚。
結構前、私が20代前半頃かれこれ6〜7年前でしょうか、何のプラットフォームかは忘れましたが、この写真を目の当たりにして何だこのファッションスタイル、クールなのかいや、ダサいのか?
この疑問がブリティッシュのスケートボードカルチャーにのめり込んだきっかけだ。
元々スケートボードには長い事触れていたけども、当時はskate = USA ともちろん思っていた。
ただ、この写真を見てからはBritishスタイルのファッション、音楽、スケート、時代背景に精神性を掘りに掘った。もちろん未だに。
当時、ゴリゴリの80s西海岸スケートカルチャーを体現したい私は、ナードコア、スケートパンクを掘りつつ、ワークパンツにスケートtee。
バンドでいくと、当然ながらBLACK FLAGやJFA
コテコテだ。
Britishを知ってからは先ずDepeche Modeに Killing Jokeから入り、スミスにエコバニ、Specialsと聴き漁った。
服もUKライクなものを買ってみたり、それを着てスケートしたりしてみた。
なんかカッコよくみえた。
何故だろう?
色々とUKスケートカルチャーを掘っていくとUSとの違い、またどこからくるクールさ美しさなのかに気づいた。
先ずは時代背景。
70年代は「英国病」と呼ばれた時代。製造業が衰退し、失業率が上昇。特に若者は職がなく、将来が見えない状態に。モッズ、スキンズを親世代にもつ、つまり労働階級のティーンを中心に閉鎖感、怒りに溢れたUKストリートに対し
ナム戦後の保守回帰の雰囲気流れるアメリカで中流階級のUSティーン。若者は自由と自己表現をアイデンティティもって楽観性をスケートボードに映し出した。
陰陽だ。
同じようなスケートシーンもディテールは全く違ったようだ。
これが面白いくらいにファッションや音楽に出る。
パンキッシュでスポーティな明るいUSヤングガンズに比べて、冒頭のBrightonロコのスタイル。
オーセンティックなブリティッシュスタイルだけど足元だけは全員VANS。
このギャップがやばい。
聞いてる音楽も推定、スーサイあたりのパンク聴いてるUSヤングに比べて、UKヤングはJoy divisionにスミス。
そのくせスケーティングは攻めまくる。
このUKの時代背景をひっくるめて映し出される何か悲観的なニュアンスとスケートとのギャップが最高にクールだと感じた。
ファッション的な視点は特にこれからSAVES THE DAYで提案していくスタイルにもこのエッセンスを取り入れていく。
様々なカルチャーミックスをファッションで楽しみたい。
色々と書きましたが、そんなUKスケートカルチャーを学んだあるメディアを紹介したい。

これを見てご存知の方は相当なoldskateフリーク。
UKスケートシーンに欠かせない存在が、雑誌 「Read and Destroy」(通称R.A.D.)。
1987年に創刊されたこの雑誌は、当時のイギリスのストリートやランプ、DIYスポットを切り取り、スケーターの等身大の声と写真を届けていた。
アメリカの「Thrasher」がハードコアでスピード感あふれるシーンを映し出したのに対し、
UKのR.A.D. はより社会的で、反抗や孤独といったティーンのリアルを映す「カルチャーマガジン」としてアンダーグラウンドでカルト的な支持を得ていたという。
「Thrasher」の謳う「SKATE AND DESTROY」に対抗する誌名も良い。
カリフォルニア西海岸の青空や広いパークの華やかなショットとは反対にR.A.Dの写真はどこかいい意味で暗い。まるで当時のUK社会を映し出すかのように。
その中に垣間見れる、若者のエネルギー、スケートに全てをぶつける表情、またファッションに心を打たれる。
以下はショットの一部。


是非お好きな方、またUKストリートを見たい方はお手に取って読んでみて欲しい。
推定、今は日本でもネット?でも買えるはず。
私は完全にエゴで、日本で1番早く見たい気持ちが早走り、作者のDan氏になんとかインスタで連絡を取り、EUエリア限定の初回版販売にも関わらず快く日本に送って頂いた。
また、別個でこれもEU限定の販売であった、当時のリバイバルTeeも購入させて頂いた。

このロゴも良い。
当時もののteeもあるらしいが現在実物を見たことがない。
欲しいvintageと言われてまっさきにこれの当時ものが頭に浮かぶ。
既にこれを着てスケートをし過ぎてクタクタになっているが、大好きなteeだ。ジャンクになっても着て滑りたい。
密かにR.A.DのアパレルをSAVES THE DAYでも扱えないかと作戦を考えている。。
無数にある中のたった1つのムーブメントの話になったが、まだまだ過去から現在、そしてこれからも残していきたい、残るべき美しいカルチャーがある。
そんな1シーンを掘り下げてキャプチャーすると何か私達の生活、ファッションにもいい変化が現れるはずです。
British Skateboarding Culture saves my ride.